わたしの寝言

文字屑だらけ

Sandworms of Dune

最後の一巻 Sandworms of Dune を読んだメモのようなもの。
ものすごくネタバレ。しかも間違いもあるはず。よまないことをおすすめ

イサカでは、誰かが妨害工作をしている。

旧帝国では、人類を救おうとするマーベラに対して、オムニウスがひそかに送り込んでいるクーロン(戻ってきたほうのフェイスダンサー)が暗躍し、マーベラたちの希望をひとつひとつ打ち砕くための工作をしている。

また、ワフゥにSeawormsを作らせ、それから採取できるスーパーメランジを回収、最後のクラサッツハデラッハを生み出すために同期都市へともっていく。

イサカでは、新しいゴーラが成長している。しかし、ラビに、そのゴーラがバイター・ド・プリースだと知らされたユエは、タンクを破壊する。しかし、本当は、それはレト一世のクローンだった。
ジェシカの怒り。


工作員は、ラビとメンタートの彼
サイテイルが発する超音波によって、フェイスダンサーは変身能力を失うんだって。だったらもっと先から使え・・と思った。

サイテイルは、戻ってきたフェイスダンサーたちによってトライラックスが滅ぼされたので、復讐にもえて、フェイスダンサーだけを殺害する薬を作る。

イサカは、工作によってホルツマンエンジンを破壊され、とうとうネットにつかまりそうになる。
だが、テグはあの超高速で活動する能力を使い、破壊された部分を修理しつづける。
激しく消耗するテグは、スパイスを大量に摂取しながら、なんとかエンジンは動くようにするのだけど、修理が完了しダンカンの横に戻ったときには、ミイラのように消耗し死んでしまう。

ダンカンは脱出を試みるが、失敗し、同期都市へ牽引される。

このとき、ダンカンが、テグの行動が無駄だったとなげくのだけど、シーアナは、テグは人類が絶対にあきらめないという姿を示したそのことが重要なのだという。

ポウルとパオロの戦いと覚醒
パオロが勝つんだけど、スーパースパイスをとりすぎたパオロは予知の迷路の中で迷子になる

レトⅡの覚醒と砂虫との一体化
シーアナをほっといて、レトといっしょに同期都市を破壊しにいく七匹の砂虫
レトはそれで覚醒する
思考機械は砂虫をなんで無視してたんだろ
レトは一番大きな砂虫の中に入っていって、ふたたび眠りにつく。それから、七匹の砂虫は融合し、ひとつの巨大な砂虫になって、同期都市の地下にもぐりこんでいく。
なんだかこのエピソードもつけたしみたいでいまいちのめりこめない。

ポウルはほとんど死んでいたのだけど、ジェシカが思い出させたベネゲセリットの教母としての能力によって、破壊された心臓の細胞や流れ出た血液をもどして(?)復活。そして、すべてを思い出し、予知の力をとりもどしたポウルが言う。最後のクイサッツハデラッハはダンカンだと。
ダンカンがいつ、ゴム・バシャールをうけたのか、おぼえていない。また、テグの高速活動能力も持っているというが、どういうきっかけでそうなったのか説明なし。
このおわりにかけて、いろんなことがすごくてきとうにおきているような気がする。息子、だめ。




ウラジミール・ハルコンネンのぬいぐるみ

イサカで、エイリアが、ちいさなぬいぐるみを抱えているらしいんだけど、それがハルコンネン男爵のだ。
まんまるな男爵のぬいぐるみは、ちょっとほしいかも

結末の感想

なんか、ちがう

ポウルやジェシカが再登場するのはいいけど、なんか以前と違うから、やめてほしかったかも。

ポウルやレトが未来を予知することをどのように表現していたかを考えると、ひどくリアリティがあった。ダンカンがエラスムスと一体化しマシンのすべてを掌握できるようになったそれの描写は、あんまりリアリティを感じない。あ。英語の読解力がたりないからかも・・・



そもそも、デューンの頃は、書かれていいない設定がたくさんあるという話を聞いた。
それが、話に深みを与えていたのだろうと思う。

大量のデータから、いかに必要最小限のものを取り出して、表現するか。フランクハーバートはそうやって創作していたのではないのかな。
だから、トランクだか金庫だかいっぱいの草稿や断片があったとしても、フランクなら全部を使うことはしなかったと思う。HunterとSandwormsがフランクの残したすべてをぶちこんだ(Dune以前のシリーズも含めて)のだとしたら、それはフランクのやりかたとちがう。もちろん、作者が違うのだからやり方が違うのは仕方がないとも言えるけれど、デューンのシリーズを完結させるのだったら、フランクのやり方ができる作者が登場するまで待つべきだったのではないかと思う。

不要なエピソードはたくさんありそう。