わたしの寝言

文字屑だらけ

2008-01-01から1年間の記事一覧

優雅なハリネズミ バルベリ

自分の知性を隠して、アパルトマンの管理人を演じている未亡人の独白が主で、家族や大人に失望して、アパルトマンに放火して自殺しようと計画している天才少女の日記が挿入される形で進む小説。章というべきものが短いので、読みやすいと思う。日本のマンガ…

単語

フランス語の単語って、単音節のが多いな。 je, tuとか、le, la, lesのような冠詞、茶、水、猫、などなどみんな単音節。なぜか複数形のほうが短くなるような言葉もあるし・・・文字列を圧縮するための方式として、ハフマンコーディングというのがある。出現…

碁を打つ女 シャン・サ

ぜんぜん違うけど「上海ベィビー」みたいな、張り詰めた空間かな。囲碁をやってみたくなる・・・その部分は「チョンクォ風雲録」みたいかな。二人のまったくかかわりのない二人の運命が重なり愛として結晶する話。作りすぎみたいなかんじもするけど、それが…

カルカッタ染色体 アミタヴ・ゴーシュ

巨匠とマルガリータ

ロシアの小説は、なんだか劇を見ているような気持ちになる。ドストエフスキーとか。翻訳のせいかな。そういうのはあんまり好きじゃないので、何度か読むのをやめようかと思ったけれども、最後までよんでしまった。 ぶあつい本だけど、かなりのスピードで読破…